10月29日 眠りの少し手前

 久々に夜を無意味に消費している。大きな寂しさに絡め取られている。充足していても、常に少しばかりの寂しさがつきまとう。鬱陶しいけれど、寂しくなければ本なんか読まないだろうし映画も演劇も観ないだろうから、自分が常に少しばかり寂しい人間で良かったと思う。寂しいから世界を穴が開くほど見つめるし、色んな人を愛することができるんだよ。